指導者不在 leaderless 2005 9 1

 ニュースによると、8月31日に、バグダッドで、
祭礼に集まった巡礼者の間で、「自爆テロが起きる」との噂(うわさ)が広まって、
大群衆がパニックとなり、チグリス川にかかる橋に押し寄せ、
多数の人が、圧死したほか、川に飛び込んで水死したそうです。

 ある本には、こういうことが書かれていました(2001年12月31日出版)。
「イラク人は、長く続く困窮生活に、うんざりしているが、
それでも、サダム・フセインに対し、文句も言わないし、非難もしない。
 なぜならば、『強引な指導者』が倒れたら、
イラクは内戦状態になると、誰でも知っているからだ。」

 今のところ、「強引な指導者」の役割は、アメリカが務めていますが、
軍事力で支配しているだけですので、こうしたものは、大群衆には、効果がありません。

こうした悲劇の犠牲になるのは、いつも弱者であることが、悲しい。

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